障害の話をされるのって、困りますか?

こんにちは!障害児のためのキャリアカウンセラー、あまだゆみです。
すっかり秋が深まりましたね。大人も体調を崩しやすい季節の変わり目、変化に敏感なお子さんたちはお元気ですか?

さて、先日知人Aちゃんとランチする機会がありました。

彼女も、障害児を育てる働くママさんの一人。
オンラインでやりとりはしていたけれど、ゆっくりお話するのは初めてでした。オープンで感受性が豊かでまっすぐな人柄に触れ、彼女が大好きになり、私も元気をもらいました!

いろんな話をしたけれど、印象に残った話題のうち一つが、「障害のことって、どう伝えるのがいいんだろうね?」という共通の悩みでした。

子育てや療育を言い訳にはしたくない。
でも、やっぱり病院や療育センターに行く頻度は多く、仕事を抜けなくてはいけない時があるから、周囲の理解を得る必要があります。
(“成長とともに、お世話になる科が増えていく”という障害児あるあるにもお互い共感!Aちゃんはアレルギー科、我が家は歯科が増えました。もちろん必要なんですけど、その分病院の滞在時間は増えていく・・・)

親として、障害のことを隠したい・言いたくないなんてことは全くない。
でもストレートに言ったとして、相手を戸惑わせるのも本望ではない。

障害を持つ人が身近にいない方と話していて、きっと反応に困っているんだろうなぁという感じる時がよくあります。

息子の障害についてお話する場合、
①話の流れで言った
②保育、療育、医療に関わる場面で伝える必要があった
③親しい人に知ってほしくて言った
といったケースに大きく分かれます。①の場合、本当に普通の会話の中で「あ、そういえばうちの子ね」みたいな感じで伝えているので、「まぁ・・・そ、そうだったんですね・・・(聞いちゃいけないことを聞いてしまった)」という反応をされると、「いや、そういう感じじゃないんですよ、別に・・・気を使わせて逆にゴメンナサイ」と思ってしまいます。
サラッと言って、「あ、そうなんだねー。それで、話の続きなぁに?」みたいな感じで受け止めてもらえると、すごく気が楽なのですが。

戸惑われる原因ってたぶんいくつかあって、
・思いもよらない情報でびっくりした
・障害のことを聞いたところで、どう接していいのかわからない
・配慮すべきポイントがわからない
・言いたくないことを無理に言わせてしまったのでは?と心配になる

あたりなのでは?と思います。(ほかにもあるかもしれません)

なので、
・あまり重くもなく軽くもなく、普通のトーンで伝える
・こちらから情報開示しているので、無理に言わせたわけじゃないですよーと安心してもらえるように話す
・直接息子と接する機会がある方には、接し方や配慮してほしいポイントをわかりやすく伝える

といったことを心がけています。

前述のAちゃんが、こんなことを教えてくれました。
「海外では、障害の有無に関わらず、みんな同じ学校に通うんですって。うちの子の主治医の持論なんですが、『分けてしまうことで多様性が失われ、お互いを尊重する気持ちも育まれにくい』と言っていました。」
※わかりやすく伝えるために、ざっくりした言い方にしてあります※

なるほど、一理あるなぁと思いながら聞いていました。
障害を持つ人が周囲にいれば、”特別なこと”ではないと感じてもらえるのではないかと思います。もちろん、個別の配慮をお願いする場合もあるので、「その時点で特別じゃん」と言われてしまえば、それまでなのですが・・・

職場でも「あの人は気分にムラがあるタイプだから、機嫌が良い時を見計らって仕事をお願いしよう」「あの人は時短勤務だから、この案件確認するの明日の朝にしよう」とか、家庭でも「おじいちゃん老眼だから、メモ大きめの字で書こう」とか、ありますよね?
それと同じだと、私個人は思っています。

息子が大きくなった時、自分で補聴器の話をする時に、周りの人が普通に受け止めてくれるといいなぁと思います。
それこそ、「目が悪いから、外ではコンタクト、家ではメガネをかけてるんだけどさ」みたいな感じで。
耳が聞こえにくいことは、彼の特徴の一つであって、彼のすべてではないから。その情報にとらわれすぎず、彼の本質・ありのままを見てくれる大人や友人・恋人に巡り会えるといいなぁと、いつも願っています。